「雛鳥!」 凪が雛鳥を呼んだ。 「行こうか」 凪が言った。 「導いてくれ、我々を」 「ええ」 渡りの民を乗せた幾艘もの舟が陸地を離れていく。 雛鳥には、解放された龍の子達が陸地を走る姿が見えた。走って、走って、やがて龍の子達は龍となり、くるりと回…
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